「これ、やってみませんか?」
と、声を掛けると
「私には無理ですから・・・」
とお返事が帰ってくる事がたびたびあります。
でも、どうして初めから「できない」と決めてかかるのでしょうねぇ。
私がパソコンを覚えたのは、今から20年ほど前のことでした。当時は今のようなソフトがほとんど無くて、住所録やデータの検索などは、N88BASICというものを使って自作しなければ、パソコンもただの箱にしか過ぎませんでした。
知り合いの中にプログラムを組める方がおられて、
「自由に組めるのに何年かかりましたか?」
と尋ねたところ
「3年ほどかかりましたよ」
とのことでした。
「あの方が3年かかったのなら、私は6年かければできるのではないか?」
と挑戦しました。
もちろん解らないことばかりでした。解らないところは聞いて聞いて聞いて・・・。大変なご迷惑をおかけした結果になりましたが、半年ほどでプログラムが組めるようになりました。
できるか? できないか? ということは、まずはやってみなければ解らないことですね。最初から決めてかかっていては、何も前に進まないと思うのですよ。
「聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥」という諺もあります。この歳になってきますと、難しいカタカナの説明書を理解するのは大変ですから、いつも周りの方に聞いています。
「一度ぐらいは説明書を読んでくださいよ-」と言われるのですが・・・。
人生の中では、「できること」よりも「できないこと」の方がはるかに多いのですが、
「できない!!」という先入観や固定観念に縛られるのではなく、
「できるかもしれない扉」を見つける生き方が大切なのではないでしょうか。もうすでに高齢化社会なのですから、お互いに支え合って生きて行かねば、結局は自分自身が惨めになってしまいかねません。役逃れをして、特定の人に荷をかけることも見直そうではありませんか。「沈香も焚かず、屁もひらず」ではない生き方の方が楽しいし、御輿はみんなで担ぐから楽しいのではないでしょうか?
|