辻本さんの人権作文を読んで
                                        加 藤 孝 幸
  昨年12月23日付けの丹波新聞に、篠山市立西紀中学校3年生の辻本桃佳さんの「少しずつ・・・一歩ずつ・・・」と題する人権作文が掲載されていた。この作品は全国中学生人権作文コンテストで法務大臣賞を
受賞した秀作だ。
  辻本さんは、視覚障害を持つお父さんと生活するなかで、世の中の偏見に気づく。そして、「みんなの正しい理解と知識が障害者の明るい未来へとつながっていくということを知ってほしい」と訴えているのだ。
  人権とは、人間が人間らしく生きていく権利であり、すべての人が生まれながらにして持っている権利である。しかし、現実には、日常生活のなかで人権をめぐるさまざまな問題が起きているのは周知の事実だろう。
  辻本さんは、障害者の問題について「少しずつ・・・一歩ずつ・・・」広めていきたいという。たがいに相手の人権も大切に守ることで、みんなが幸せに暮らせる社会を築いていきたいものである。